こんにちは。川原健一です。
もうすぐ2月。
2月って他の月と比べると、ひと月の日数が少ないですよね。
28日までしかありません。
うるう年の際は、2月のひと月の日数が29日間となります。
ちなみに2020年はうるう年なので、29日までありますね。
なぜ、2月だけ他の月に比べて日数が2~3日少ないのでしょうか?
調べてみました。
2月が28日間しかない日数が短い理由とは
国立天文台HPに、2月が28日までしかない理由が書かれていました。
結論から述べると、古代ローマ時代に使われていた暦の1年の最終月が、現在の2月にあたる月だったからです。
つまり、当時の暦では2月が、現在でいう12月の役割があったということ。
2月が最後の月だったので、1年を月の数で割った際、端数の調整用として短くされていたワケなんですね。
また、当時の3月が、現在の1月(1年の始まりの月)と考えられていました。
暦が作り変えられていくうちに、1年が、1月から12月までの12か月間、日数が365日と調整用のうるう年の366日という現代の暦(グレゴリオ暦)として考えられようになりました。
うるう年は厳密には4年に1回ではない
地球が太陽の周りを公転する時間と暦の日数の差を調整する為に、現代の暦(グレゴリオ暦)にはうるう年が設けられています。
2020年はうるう年です。
2020年の次のうるう年は2024年で、ひとつ前のうるう年は2016年でした。
上記の法則性から、うるう年は4の倍数、あるいは4年に1回行われる夏季オリンピックが開催される年がうるう年にあたるという認識の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、うるう年は4年に1回ではないのです。
厳密な計算方法は下記の通りです。
グレゴリオ暦法では、うるう年を次のように決めています。
(1)西暦年号が4で割り切れる年をうるう年とする。
(2)(1)の例外として、西暦年号が100で割り切れて400で割り切れない年は平年とする。
例えば、西暦2004年、2008年、2012年……は(1)に当てはまりますので、うるう年になります。また、西暦2100年、2200年、2300年は(2)に当てはまりますので、平年となります。さらに、西暦2000年、2400年は、100でも割り切れますが400でも割り切れてしまいますので、(2)には当てはまらず、(1)のとおりにうるう年となります。
4で割り切れる年がうるう年が基本です。
100で割り切れて、400で割り切れない年は平年とする、うるう年の例外条件があったわけです。
パリオリンピックがあった1900年は、うるう年ではなく平年でした。
シドニーオリンピックがあった2000年は、4、100、400で割り切れるのでうるう年でした。
2月29日生まれの人の誕生日はどうなる?
2月29日生まれの人は誕生日が4年1回なんて言われたりしますよね。
「年齢計算ニ関スル法律」と民法143条に年齢の計算方法が記されています。
民法の143条2項によると、
最後の月に応当する日がないときは、その月の末日に満了する。
と記されています。
つまり、2月29日生まれの人は、2月28日午後12時(24時)が誕生日となると考えられています。
また、うるう年でない平年時の手続上の誕生日は2月28日とみなされています。
ちなみに、イギリスや香港では3月1日が誕生日と考えられており、国によって判断が異なるのが特徴です。
まとめ:川原健一のひとこと
2月が28日までしかない理由、うるう年について調べてみました。
「暦」という考えが作られた古代ローマ時代、2月は最終月で調整用の役割があって、1年の帳尻合わせのためにひと月の日数が短かったわけなんですね。
現在の暦であるグレゴリオ暦におけるうるう年は、地球の公転の時間と暦の時間の整合性をあわせるために作られました。
うるう年の計算方法は下記の通りです。
(1)西暦年号が4で割り切れる年をうるう年とする。
(2)(1)の例外として、西暦年号が100で割り切れて400で割り切れない年は平年とする
2月の話のネタとして使われてみてはいかがでしょうか。
国立天文台のHPには暦のほか、天体や宇宙についての情報が記載されています。